ドラクエ3勇者一人クリアの記録



〜 第8幕 船出 〜
母さん。
ポルトガ王に何度も催促されていたくろこしょうを渡したら船をくれたんだ。


あれ? いつそんな約束したっけ?

これから、世界中を旅してまわるよ。


母さん。
ポルトガから船で海に出たんだけど、どこに行ったらいいのか分からず
とりあえず西にまっすぐ行ってみたらスーという町に着いたんだ。
異国の地では、馬も言葉を話すんだね。驚いたよ。
その馬はエドっていう名前で、かわきのつぼをあさせに浮かべろって
うわごとのように何回もしゃべってたんだ。
井戸の横にいかずちのつえっていうものが捨ててあったからもらってきたよ。


母さん。
スーから出て北東へ海岸沿いに航海していたら、船酔いになったんだ。
それでボクは胃の中のものを地球に還元しようと陸に上がったら
変なじいさんに会ったんだ。


えー、無理無理。
まだ全然開拓されてないんだよ。あんた何歳まで生きるつもりよ?

ボクは、じいさんの願い事が叶うように少し協力しようと思ったんだ。
今までの経験上じいさんの頼みごとを聞いてやって悪い事は起こってないからね。

街造りが出来そうな職業といえば、やっぱ商人だよね。
早速、例の酒場に行って、良い娘はいないか探したんだ。
女商人がいたんだ。名前は、みちこ。
ボクの巧みな話術でこの人を仲間にし、あの変なじいさんに引き合わせたんだ。
船の中では少ししか会話を交わさなかったけど、良い娘そうなので
別れ際に「手紙を書くよ」と言ったんだ。
立ち去ってから気づいたんだけど、あそこの住所がわからないんだ。


母さん。
アリアハンから西に進んでみたら、ランシールという村についたんだ。
名物のきえさりそうを買ったよ。

それから適当に航海してたらエンジベアという立派なお城に着いたんだ。
でもね、門番がボクを中に通してくれないんだ。
「あやしいものじゃございません」って何回言ってもダメだった。
何度も通してくれと言ってるうちにお腹が減っちゃって、
ランシール名物きえさりそうを食べたんだ。
そしたらボクの体がみるみる透けていくんだ!
へへ、それで中に入れたってワケ。
得意げな笑みをうかべながら城の中へと入ったんだ。
誰もその顔を見ることはできなかったけどね!

お城の階段を下りると、
3つの石を並べなさいと言わんばかりの部屋があったんだ。
そんなもんはチョチョイのチョイで3つ並べたら、
隠し通路が現れて、その先を行ったところにかわきのつぼがあったんだ。
そういえば、スーのしゃべる馬ことエドが、かわきのつぼを浅瀬に浮かべろ
って言ってたっけ。

浅瀬ってどこにあんねん〜と念仏のように唱えながら
アリアハンから真南に行ったらそれっぽいところがあったんだ。


エドの言う通り、かわきのつぼにズボボボボと海水が入らないように
注意しながら浮かべてみたんだ。
そしたらほこらが出てきた。
そんで中に入ってみたら、さいごのかぎを見つけたんだ!


母さん。
幽霊船のように風任せで航海していたらテドンという村に着いたんだ。
村の奥に囚人がいたんだ。
ろうやに入る気分はどんなもんだと話しかけたら
グリーンオーブという緑に光る珠をくれた。ラッキーだ。


テドンで一泊して朝表へ出てみたら、みんなどっかへ行ってたんだ。
「みんなどこー?」と寝ぼけまなこで探し回っていたら、
武器屋の2階で、やみのランプを見つけたんだ。
でも道具袋が満杯だったからあきらめたんだ。
ほんとみんなどこ行っちゃったんだろう?


母さん。
誰もいなくなったテドンの村を後にしたボクは、
また例の如く適当に航海していたんだ。
そしたらまたランシールにきてしまったんだ。
そう言えば、でかい神殿があるよって誰か言ってたっけ。
そのことを思い出したボクは、その神殿へ行ってみたんだ。
神殿のオッサンが一人でも旅をする勇気はあるのかって聞いてきたけど
ボクは初めから一人だっつーの。
そんな押し問答をしていたら、
ちきゅうのへそと呼ばれる洞窟にいくはめになってしまったんだ。


そんなこと言われると余計進みたくなるんだ。

やっぱりね! ブルーオーブをゲッツ(もう死語ですか?)したよ。


母さん。
スーからはるか南に進んでみたら、海賊のすみかを見つけたんだ。
ボクは厄介なことには巻き込まれたくないから家のまわりから様子を
伺う事にしたんだ。
そしたら一つだけぽつんと岩があったんだ。
少年の頃を思い出して、岩の裏にくっついているダンゴムシでも見ようとしたら
隠し階段を見つけてしまったんだ。


海賊どもめ! こんなところにお宝を隠しときやがって!
ボクが頂戴していくわ。ムハハハハハ。


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