ドラクエ3勇者一人クリアの記録



〜 第7幕 立ちはだかるカンダタ 〜
母さん。
ノイドのオッサンがいた洞窟をぬけて、しばらく歩いたら
バハラタという町に着いたんだ。
ポルトガ王の頼みの品、くろこしょうを買おうとしたら
店の主人がいなくて買うことができなかったんだ。
ちぇっ、ついてないなぁー。
近くにいたじいさんに話かけたら、そのじいさんの孫娘が悪党にさらわれたらしいんだ。
そいでもって、その娘の恋人である店の主人がその娘さんを助けに向かったんだ。
店の主人にもしものことがあると、くろこしょうが手に入らなくなるから
ボクも急いで後を追うことにするよ。


母さん。
バハラタの近くに、いかにもそれっぽい洞窟があるから行ったんだ。
中に入るとほとんど同じ道ばっかりなんだ。
念のために行き方を書いておくよ。
左(しかない)→下→左→下→下(まほうのかぎ)→右

階段を下りると悪党づらした奴らがたむろってたんだ。


どうやら、こいつらも乱視らしい。

「このボクが、勇者なのに、お前らの仲間になるわけないだろっ!」
できる限りの大声で怒鳴ったんだ。
そしたらあいつら血相を変えて襲ってきたんだ。
もちろんこんなザコ蹴散らしたさ。

案の定、さらわれた娘はここにいたよ。
あぁ、これでくろこしょうが買える〜なんて安心してたら
とんでもない奴が現れたんだ。ボクは自分の甘さを憎んだね。
カンダタだったんだ。
もう悪さをしないという約束だったのに、またこんな悪事を働いていたんだ。
悪さをしないと誓ってから、まだ1週間も経ってませんよ。
怒り心頭のボクは猛然と戦いを挑んだよ。

ケチョンケチョンに負けた。

レベル稼ぎに出かけます。


母さん。
バハラタから北東に進んだらダーマというすげぇでかい神殿に着いたんだ。
門の前にハゲたオッサンが仁王立ちしていた。
そんなオッサンは無視して神殿の中に入ったんだ。
どうやらここは職業を変えたい人が来るところらしい。
ぶとうかになりたい者、商人になりたい者、


よこしまな考えを持っている者。

いろんな人がいたんだ。
勇者をやめることはダメなんだって。
ちぇ、たまには違う職業で気分転換したいと思ってたのに。


母さん。
ダーマから東にレベル稼ぎついでに、トボトボと歩いていったんだ。
そしたら、かなり行ったところにムオルという小さな村があったんだ。
防具屋を覗いたら、てっかめんという珍しいかぶとが売っていたので
買ってかぶったんだ。その格好でうろついていたら、
みんなボクのことを"ポカパマズさん"と呼ぶんだ。
だから、ポカパマズさんになりきって村をあちこち歩き回っていたら
ポポタという少年が、みずてっぽうをくれたんだ。
そのみずてっぽうで村のいろんな人に打って遊んだんだ。
怒られるのは、ポカパマズさんだからね。ははは。

村の人にみずてっぽうを打つことに飽きたボクは、
外に出てスケートをして遊んでいたんだ。


そしたら、この氷の上でメタルスライムの群れと遭遇したんだ。
そりゃもう興奮したよ。
どいつから倒せばいいんだーってね。
「どれにしようかな、神様の言うとおりっ!」ってしてるうちに
全員に逃げられてしまった。

しばらくここでレベル稼ぎをしていくよ。


母さん。
レベルが25になったので、もう一度カンダタ討伐に向かったんだ。

ねばったけど負けた。
カンダタのやろう腕をあげてやがるぜ!


母さん。
もう少しレベル稼ぎをしようとまたムオルに来たんだ。
でも、いくらメタルスライムが群れで現れるといっても
1匹倒すのがやっとなんだ。
何かいい方法は無いものかと、みずてっぽうを打ちながら歩いていたら、
あるものがボクの目に飛び込んできたんだ。
陳列棚のプレートには、どくがのこなと書いてあった。
道具屋の親父にこれは何かと尋ねたら、
敵を混乱させる効果があるって教えてくれたんだ。
そこでボクはこう考えたんだ。
これをメタルスライムにふりかけたら、混乱して仲間を攻撃するんじゃないか。

思ったとおりだったよ。大成功!
混乱したメタルスライムが仲間のメタルスライムをメッタ打ち。
今、この作戦でレベル上げをやってるよ。


母さん。
ムオルで、どくがのこな作戦をやってる最中にひらめいたんだ。
カンダタ子分に、どくがのこなをふりかけてやればいいんじゃないかってね。
物は試し、さっそくカンダタのいる洞窟へ行ったんだ。

効かなかった。

ちょっとがっかりしたけど、こちとらレベル28。
子分なんぞ一撃でしとめられるくらい強くなっていたから、
まぁ楽勝だろうと思っていたんだ。

また負けた。
カンダタのやろう一体HPいくつあるんだ?


母さん。
ついにレベルが30になったよ。
さらにベホイミも覚えたんだ。
ベホイミがあればかなり戦闘が楽になるだろうと思って
四度、カンダタのやろうをやっつけにいったんだ。

また負けた。
母さん、カンダタは不死身だと思う。

P.S. これが最後の手紙になるかもしれません。


母さん。
元気にしてるかい?
久しぶりの手紙になるね。
くる日もくる日も、どくがのこな作戦によるメタルスライム狩りをやってたら
レベル33でベホマを覚えたんだ。
それからすぐに、日課のようになっているカンダタ討伐に出かけたんだ。

またいつものように、叩いても叩いてもカンダタは起き上がってきたんだ。
敵ながらたいしたやろうだゼ!
でもね、母さん。
その殴り合いもついに終わりが来たんだよ。
そうさ! カンダタをやっつけたんだ。
今回は、とっ捕まえようと思ったんだけど、また逃がしてやった。
今度こそ心を入れ替えるだろうと思ってね。
大丈夫、再度ボクの前に奴が姿を現したときは、クビをはねてやるさ!

おっと、そろそろポルトガ王にくろこしょうを届けに行かなくっちゃ。
ずいぶん待たせたからね。


Copyright (C) 2004-2011 母さんへの手紙 All rights reserved.