ドラクエ3勇者一人クリアの記録



〜 第5幕 悪党カンダタ 〜
母さん。
昨日の手紙でアッサラームへ向かうと書いたけど
その前にやらなきゃいけないことがあったんだ。
ロマリア王にきんのかんむりを返すことをすっかり忘れていたよ。
カンダタっていう悪党が盗んでいったらしいんだけど、
そいつがどこにいるかわからなかったんだ。

カザーブから西に道なりに、石蹴りをしながらブラブラしてたんだ。
そしたら塔を見つけたんだ。
たぶん、どこぞの誰かが言っていたシャンパーニの塔だと思う。
「どうせまた最上階にじいさんがいるんだろう」ボクはそう思いながらも
暇だったから上ってみたんだ。


"やつら"って何だよ。
ボクの後ろに何か見えるの?

乱視の疑いがある子分どもが親分に知らせに行くとか言うもんだからピンと来たんだ。
親分っていうのがカンダタっていう野郎だろうってね。
子分の後を追ったら、案の定カンダタがいたんだ。
途中落とし穴に落とされたけど、もう一度カンダタを追って戦ったんだ。
あっさり負けた。
母さん、カンダタ強いよ。

勝ち目が無さそうだから後回しにして、先にアッサラームへ行くことにするよ。


母さん。
ロマリアから東へ行くとアッサラームがあったんだ。
途中、発情したサルどもが興奮していて暴れ狂っていたもんだから、
危うく殺されそうになったんだ。

アッサラームに着いたのは夜だったんだ。
今までの町は夜はシーンと静まり返っていたけど、この町は違ったんだ。
どうやら歓楽街みたいなんだ。
大丈夫だよっ! ボクはそんないかがわしい店になんて行ってないから。
ただ名物のベリーダンスを鑑賞しただけさ。



母さん。
あんな低俗で、ろくな人間のいないアッサ何とかと言う町は早々に後にして
砂漠にあるというイシスに向かったんだ。

歩いても歩いても砂漠だったんだ。
歩いてるだけで日焼けしたよ。
もう意識が朦朧としてて、「み、みず〜」とつぶやいていたよ。
さらにしばらく歩き続けてから、辺りを見回すとオアシスが見えたんだ。
水を求め、ふらつく足取りでそこに向かったんだ。
そしたら、そこがイシスだった。

イシスに着いてから浴びるように水を飲んでからお城へ行ったんだ。
この国は女王が治めてるみたいなんだ。
お城の人達と話をするとみんな口をそろえて、女王様は美しいと言うんだ。
どんなに美しいのか楽しみにしながら、会いにいったんだ。
「うん、なるほど。」納得だ。こりゃ美しい。エルフのさとの女王なんて比じゃないね。
しばらく女王様の美しさに見とれながら、話を聞いていたんだ。
どうやらこの女王様、自分のことを美しいと思ってるみたいなんだ。
自意識過剰なんだよ。
思わず心の中でつっこんでしまったよ。
話を適当に聞いてから帰ろうとしたら、近くにいた子供が歌を歌っていたんだ。


まんまるボタンはおひさまボタン
ちいさなボタンでとびらがひらく
はじめはひがし つぎはにし

覚えやすいメロディーだから、今手紙を書いてる最中も口ずさんでるよ。

城から出ようとしたら、いかにも怪しげな通路を発見したんだ。
ボクは好奇心を抑えられず、その通路をどんどん進んだんだ。
そしたらクールなデザインのうでわを見つけたんだ。


身につけて、とんずらしようと思っていたらおばけが出たんだ。
母さん、信じてくれよ。この目で見たんだ。


絶対、本物のおばけなんだ。
ボク一人しかいないのに"おまえたちか"と聞いてきたんだ。
きっとボクの守護霊が見えていたにちがいないんだ。
ボクは怖くて"いいえ"と言ったら、どっかに消えてしまったよ。

城下町ではがねのよろいを買って、もう一度カンダタ退治に出かけるよ。


母さん。
きんのかんむりを取り返すべく、もう一度シャンパーニの塔へ向かったんだ。
装備が整ってるからザコ敵からの攻撃もほとんど2くらいですんだんだ。

かなり苦戦を強いられたけど、カンダタを倒したよ。
ロマリア王の前にしっぴいてやろうかと思ったんだけど、ボクもまだまだ甘いよ。
2度と悪事を働かないから見逃してくれと何回も哀願するもんだから
見逃してやったんだ。

あっ、そうそう。きんのかんむりをロマリア王に返しに行ったら
「ロマリアの王様にならないか」なんて言うんだよ。
もちろん断ったさ。
ボクには魔王バラモスを倒すという使命があるからね。



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