ドラクエ3勇者一人クリアの記録



〜 第3幕 新大陸 〜
母さん。
どうやらここはロマリアという国らしいんだ。
街には格闘場もあって、そこそこの繁栄ぶりなんだよ。
売ってる武器や防具はアリアハンのものとは比べ物にはならないくらい
良いものが揃ってるんだ。特にはがねのつるぎなんてすごいかっこいいんだ。
勇者のボクは是非とも買いたい剣だよ。でも手持ちのお金じゃ全然買えないの。
仕方ないから城下町をブラブラ歩いてたんだ。
そしたらお城の前まで来たので、ついでにロマリア王に挨拶に行ってきた。


ロマリア王が、きんのかんむりを取り返して来いみたいなことを言うんだ。
この人、客人を捕まえていきなり何を話すかと思えばこんなことを言ってきたんだ。
「自分の部下を使ったらいいんじゃないんですか?」と、
のど元まで出かかったけど、そこはグッとこらえたよ。
断ったら憲兵どもが襲ってくるんじゃないかと思って、しぶしぶ承知したんだ。


母さん。
新大陸の敵はどいつもこいつも強い奴ばかりだ。
キャタピラー、硬すぎ。
しばらくここでレベルを上げておこうと思うんだ。
だからしばらく手紙が出せないけど、心配しないで。
ボクは大丈夫だから。


母さん。
レベル上げのため、森に入ったんだ。
森で魔物どもをケチョンケチョンにしたりされたりしていたら
不覚にも道に迷ってしまったんだ。
助けを待っていてたら、また魔物達が襲ってくるだろうからとりあえず歩いたんだ。
そしたらカザーブという村に着いたんだ。
どうやら、ロマリアからは真北に位置するみたいなんだ。

カザーブに着いた時は、日もドップリ暮れていて、
ボク自身、満身創痍だったから宿屋に直行したんだ。
疲れきった体をベッドに横たわらせるとすぐに夢の中さ。

翌朝、目が覚めるとこんぼうとどくばりを握り締めていたんだ。
道具屋に忍び込んで、ぐっすり眠るおやっさんを横目に宝箱を開けていた夢を
見てたんだけど、どうやら夢じゃなかったみたいなんだ。

うん、わかってる。
この手紙を書き終えたら、もちろん返しに行くさ。



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